プチ困ったちゃん?

幸いなことに実家の両親は健在だ。2人とも80代、身体のあちこちをメンテナンスはしているけど自活できているので、とりあえずはいい。

私の年代になると親たちのことで実にいろんな話が耳に入ってくる。認知症が入ってきているのに頑固だから自分の習慣が曲げられなくてとか、仕事中にひっきりなしに父親からあれができないこれはどうするんだと電話がかかってくるとか、毎日近所のスーパーに車を運転して買い物に行き店員さんから「今日もすごいですね」と言われないと気が済まない95歳とか、施設に入っているのに毎朝事務室にやってきて職員に「おはよう」と言いデスクについて(=重役出勤しているつもり)職員に「お部屋に行きましょうね」と言われて去っていくのが習慣だとか、まあキリがない。

他人の話だったらめちゃくちゃおかしいから爆笑できるけど、これ自分の親だったら嫌だろうなと思う。だから親に関してはラッキーだと思うしかない。

そんなうちの親とは、小さい頃からだけど「互いに依存しない関係でいましょう」とでも契約したかのような親子関係である。簡単にいうとお互いにベタベタしない、馴れ合いにはならない親子関係だと思っている。お互いに甘ったれることがたぶん両親とも好きじゃないんだと思う。なので私も思いっきり甘えた記憶がない。甘え方が下手というよりも、甘え方そのものがわからない。だから友達が親にお小遣いや洋服をねだる話を聞くたびに、別世界みたいな感覚になる。そしてそんなお願いを聞き入れてしまう親もすごいと思っていた。うちの親はそんなことは絶対にしないと思うから。

昭和の昔とは違って、妻の方が実家べったりなのがデフォルトになっているけど、そもそも私は実家にすらあまり行かない。それというのも前に親には「あんまり実家に寄るな」と言われているから。この記事に書いてます。

生まれ育った家をいったん離れてみると、そこはもう元のままの家じゃなくて少し他人っぽい感覚で向き合うことになる。あんまり親に負担かけるのもと思ってしばらく疎遠にしていたが、この夏に少し呼び出されることが多くなった。理由はいつものパターンなんだけど「プリンターが印刷できないから来てくれ」である。

えーまたですかあ、と思う。それというのもいつも年賀状の季節になるとほぼ同じ理由で呼び出されるから。PCが動かないとか印刷無理だから来いと必ず言われる。サポートの人呼びなよとか、Softbankのおねえさんに聞きなよとか、同じ建物に住んでいる私の弟や姪っ子に教えてもらえって言っても「あいつらはだめ」と一点張り。仕方なく私が出向く。そして出向いて機器の様子を見ると一発で直ることばかりである。そもそもプリンターとPCを接続してないんだから印刷しないに決まってるじゃん、というと、そんなもんはわからん! と返してくる。

やれやれ困ったちゃんだな。そんなら「家にくるな」って言わなきゃいいのに。

実は今日も呼び出されていて、その理由が「お父さんのスマホが家のWi-Fiにつながらなくて、ギガがどんどん減ってるのよ~」ということである。なんのことはない、Wi-Fiのパスワードを入れてないだけだった。パスワードを目の前で入れてあげたら一発で解決したけど、あなたたちパスワード入れようよ~。
と言うと、2人して手帳にぎっしり書き留めた英数字の羅列を眺めながら、一体どれがなんのパスワードか判別がついてないようで。高齢者には難しいんですよねたぶん。

職場でもこういう役割をすることが多くて、コピー機が動かない、PCが固まった、WordExcelのここがわからないから教えてくださ~い、みたいなご要望にほぼ毎日付き合わされているんだけど、サポート屋だと思われてる気がして仕方がない。

まあ、親のサポートだったら夕飯にすき焼きとかお刺身食べさせてもらえたりするのがギャラなんでしょうかね。職場じゃなんも出ませんが……。

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